改正フロン排出抑制法の施行 法律違反に対する罰則が強化されます

RaMS(冷媒管理システム)導入事例 旭化成株式会社 水島製造所 様
Case Studies

冷媒管理システム「RaMS(ラムズ)」の導入メリットRaMS(Refrigerant Management System)

RaMSとは「フロン排出抑制法」で遵守必要な項目をインターネット上で全て電子的に行うことができ、付加的なサービスを提供するものです。
フロン排出抑制法(第76条)で指定を受けた情報処理センターとして一般財団法人日本冷媒・環境保全機構はRaMSを運営提供しています。

冷媒管理システム「RaMS(ラムズ)」の導入メリット

RaMS(冷媒管理システム)導入事例

旭化成株式会社 水島製造所 様

RaMS(冷媒管理システム) における登録業種 : 管理者・廃棄者

事業内容
石油化学事業
設立
1965年2月
従業員数
約1,200名(2016年12月末)
URL
https://www.asahi-kasei.com/jp/

Q1.貴社の事業内容について教えて下さい。 〔事業内容〕

A1. 水島製造所は、旭化成株式会社の石油化学事業における中核生産基地です。
ナフサ分解から中間製品・誘導品を一貫生産するバランスのとれた石油化学コンビナートです。
旭化成の国内製造拠点としては、弊製造所の他に、川崎製造所、鈴鹿製造所、守山製造所、延岡支社、富士支社などがあります。

Q2.RaMS(冷媒管理システム) 導入の目的とRaMS(冷媒管理システム) を選んだ理由(ポイント)をお聞かせ下さい。 〔導入の目的・選んだ理由〕

A2. フロン排出抑制法の施行に伴い、管理者としての業務量が増えることが予想され、何かしらの対策が必要と考えられたので、以下のポイントでJRECOのRaMS(冷媒管理システム)導入という結論に至りました。
1. 点検・整備記録の保存や各種証明書、管理票の発行授受など書類の取扱いが増加することが予想され、本システム導入後は、所としての業務の標準化及びペーパーレス化が図れると期待できたため。
2. 財団法人が運営し、唯一国指定の「情報処理センター」で、信頼できるシステムであったため
3. 導入時も含め、管理費用もリーズナブルと考えられたため。(導入当初の初期登録契約料などが不要だった)
4. システムに登録し、管理することで、遵法に大きく寄与できると考えられたため。

Q3.RaMS(冷媒管理システム) を導入するにあたり、どのような問題がありましたか。 〔導入時の問題〕

A3. 当初、excel等のソフトを使い社内で自社独自のシステムを構築運用する意見もありましたが、上記の理由と期待効果により、社内を説得して導入しました。
導入に当たり、最初1300台を超える機器情報の入力が必要でした。これについては、各部署から紙で機器情報を集め、2名の担当者を専属で入力作業に就かせて約1ヶ月かかりました。
また、当初は、当システムを導入している充填回収業者が殆どありませんでしたので、点検整備作業がある都度、各部署から記録書類を取り寄せ、その協力会社担当者にシステムの加入や手続をお願いしました。場合によっては、弊社まで来ていただき、登録要領や記録入力要領をレクチャーしました。

Q4.RaMS(冷媒管理システム) をどのように利用していますか。 〔RaMS(冷媒管理システム) の利用のしかた〕

A4. 現在、当製造所所有のすべての機器について、RaMS(冷媒管理システム)にログブック(点検整備記録簿)を作成し、冷媒に関する充塡・回収の記録、簡易点検・定期点検の記録を登録し、管理しています。
簡易点検については専ら3月、6月、9月、12月を全部署統一の点検月として、部署にて点検を実行してもらっています。
その点検作業は「自らが行う」か、或いは「業者に委託する」かは各部署に任せていますが、入力作業は部署担当者にて行っています。その結果を我々事務局も確認し、時には点検或いは記録入力の要請を部署担当者に行うこともあります。
定期点検対象の機器については、予め事務局から1月頃に対象機器所有部署へ連絡し、更に自覚を促すために点検会社と点検時期を合わせて確認しています。
点検の発注は、各部署から発注していただくこととしており、その連絡の際、点検記録の登録も点検業者に依頼するように各部署担当者にお願いしています。その記録が完了しているかも、事務局でバックチェックしています。
機器の廃棄時の行程管理票についても、RaMS(冷媒管理システム)を利用して作成し、電子的に管理しています。(当初は、システムに加入されていない業者さんが多かったり、取扱要領が部署に説明できていなかったりして、充分運用できていませんでした)

Q5.RaMS(冷媒管理システム) の導入により、どのような効果がありましたか。 〔導入による効果〕

A5. RaMS(冷媒管理システム)導入の効果としては、当初予想したものも含めて、以下と考えています。
1. 証明書、管理票など、法定上必要な書類のペーパーレス化が図れている。
2. 点検の実施状況や廃棄の手続き状況を一元管理することで、法管理の事務局におけるダブルチェックができる。
3. 算定漏えい量の報告書類作成のためのデータ出力が40程度の事業所から簡単に集計できた。
4. フロン排出を抑制するための弊社調査において、フロン機器の仕様情報データベースとして利用している。

Q6.環境問題に関する取組み・将来展望と、RaMSに 今後期待することをお聞かせ下さい。 〔将来の展望〕

A6. 当社では、フロンも排出を低減すべき温室効果ガスの中のひとつとしてとらえ、年間排出量を1000t-CO2以下にすることを目標としています。
機器の使用時(整備時)も廃棄時も、技術、管理の両面において、会社を挙げて温室効果ガス削減の取組みを進めています。
その中RaMS(冷媒管理システム)のログブックを利用することで、各機器の漏えい量、点検整備の実施状況が確実に把握でき、フロンの漏えい防止はもちろん将来的な機器の更新計画、改造すべき更新機器の選定にも活かせると考えています。今後、機器について、低GWP冷媒や自然冷媒を使用した機器への更新等も検討しながら、地球環境保全のため機器管理の徹底と法令順守を確実に実施したいと思います。

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