RaMS冷媒管理システム導入のメリット
法遵守のエビデンス一括保存と管理
RaMS (ラムズ:Refrigerant Management System)とは:日本冷媒・環境保全機構(JRECO)が提供する、自社で保有・管理する冷凍空調機器・冷媒をWeb上で簡単、確実、効果的に管理するためのクラウドサービスです。
令和2年4月から施行の改正フロン排出抑制法にも準拠し、以下のような法定書類を電子的に作成、保存が可能です。
・業務用冷凍空調機器の点検整備記録簿(ログブック)
・行程管理票(フロン類の引取証明書 等)
・算定漏洩量報告書
・(解体時)事前確認書面 等
- (1)RaMSによる冷媒・機器管理のイメージ
- (2)RaMS導入メリット
- (3)RaMSログブックの導入メリットと活用法
- (4)RaMS-ex機能の活用
- (5)RaMS導入費用と工数・コスト低減試算
- (6)RaMSの導入先紹介
(1)RaMSによる冷媒・機器管理のイメージ
(2)RaMS導入メリット
- 「フロン排出抑制法」で定められた文書類が簡単に作成、保存でき、法遵守が漏れなく適切に行えます。
- 整備時の冷媒充塡量、回収量データから、算定漏えい量がリアルタイムに自動計算されます。
- 自社の冷凍空調機器の状況がエクセル形式で出力されます。(RaMS-ex機能)
機器ユーザーの問題点・課題
- 「フロン排出抑制法」の遵守事項が社内で十分に浸透していない。
- 事業所数が複数あり、データ集約に労力、時間を費やしている。
- 書面管理が煩雑で、共有化しにくい。
- 簡易点検、定期点検の管理に抜けが生じる。
- 機器リストの更新情報の反映が不十分。
RaMS導入の効果
◎法律で必要な書面が電子的にペーパーレスで作成、保存が可能で、管理作業の低減に寄与。
◎自社の空調冷凍機器の状況を一元管理でき、データ分析や社内共有も可能。
リアルタイムで算定漏えい量を自動計算、機器更新計画立案 等。
◎機器整備、廃棄の管理が容易、確実に。
◎機器・冷媒の状況をCSRレポート情報やISO14001エビデンスとして活用。
(3)RaMSログブックの導入メリットと活用法
① フロン排出抑制法での必要書面は全てクラウド管理 ・・・
紙の書面管理からの解放
② 機器の定期点検、簡易点検の実施を管理
③ 会社の算定漏えい量をリアルタイムに集計・表示
一覧している機器の合計の算定漏えい量と機器ごとの算定漏えい量(累計・年度)が確認できます。
機器の定期・簡易点検時期にあわせて色表示させ管理することができます。
④ 所有する全機器リスト作成とデータ分析、更新計画検討
- 機器メーカ別設置台数
- 設置台数 A社機器設置年−台数
-
漏えい・故障
頻度 / 設置台数 全機器設置年−漏えい・故障頻度
27年度
点検・整備件数 | 機器の初期 充填量kg A |
回収量kg B | 充填量kg C | 算定漏えい量kg D=C-B |
漏えい率% D/A |
漏えい率% 業界基準値(参考) |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
空調 | 58 | 1,338 | 153 | 211 | 58 | 4.33 | 3~4.5 |
冷凍・冷蔵 | 55 | 6,047 | 676 | 760 | 84 | 1.39 | 7~17 |
計 | 113 | 7,385 | 829 | 971 | 142 | 1.92 |
28年度
点検・整備件数 | 機器の初期 充填量kg A |
回収量kg B | 充填量kg C | 算定漏えい量kg D=C-B |
漏えい率% D/A |
漏えい率% 業界基準値(参考) |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
空調 | 96 | 2,132 | 138 | 267 | 129 | 6.05 | 3~4.5 |
冷凍・冷蔵 | 90 | 8,664 | 2,900 | 3,293 | 393 | 4.54 | 7~17 |
計 | 186 | 10,796 | 3,038 | 3,560 | 522 | 4.84 |
漏えい率の算出→業界基準との比較
(4)RaMS-ex機能の活用
RaMSには、「フロン排出抑制法」遵守のための文書作成・保存に加え、蓄積された機器・冷媒のデータをエクセル出力で分析・見える化させる機能(RaMS-ex)があります。
また、様々なグラフ・シートがワンクリックで作成できます。
RaMS-exによるデータ集計分析機能の詳細についてはこちら
RaMS-ex機能でエクセル出力される管理データ
- 機器リスト、冷凍空調機器管理表
- 保有冷媒量、充塡冷媒量(漏えい量)の種類、量推移
- 廃棄機器、回収冷媒の詳細
- 故障箇所分析 等々
RaMS-ex機能の活用
〇設備管理状況をまとめ、社内でリアルタイムで共有ができます。
→機器・設備の更新計画に活用
〇環境報告書への掲載用資料が作成できます。
→環境対応イメージ向上に貢献
〇環境マネージメントISO14001エビデンスに対応しています。
→環境マネージメント業務の効率化
(5)RaMS導入費用と工数・コスト低減試算
RaMS基本利用料
- 事業所(利用アカウント)登録:無料、年会費なし
-
機器管理番号初期開設:500円/台(1000台以上割引価格有)
機器貼付シール付き:600円/台 - 機器管理クラウド利用更新:100円/台/年
- 充塡量・回収量、定期点検等の登録:100円/回(充塡回収業者)
- 簡易点検登録:無料
- 算定漏えい量報告等文書、エクセル出力:無料、ダウンロード可能
※請求書による後払い方法も可能です。
~RaMSによる工数・コスト削減 試算イメージ~
(1,000台導入の場合 ※JRECOによる試算)
工数
- 初年度1.353 hr/年➡833 hr/年(38%カット!)
- 2年目以降821 hr/年➡530 hr/年(36%カット!)
費用
- 初年度431万円 /年➡326万円/年(24%カット!)
- 2年目以降261 万円/年➡179万円/年(31%カット!)
5年で433万円、10年で843万円の節約
(6)RaMSの導入先紹介
RaMS 登録事業者数
管理者(ユーザー) | 9,700 |
---|---|
管理者統括 | 350 |
充塡回収業者 | 5,700 |
破壊業者 | 40 |
再生業者 | 20 |
省令49条業者 | 40 |
取次者 | 1,370 |
導入企業・団体例
最新の導入例リストはこちらRaMSについてのお問合せ
日本冷媒環境保全機構(JRECO)ホームページを参照ください。
URL:http://www.jreco.or.jp
実際的な使用方法、活用方法等について詳細に案内しております。お問合せ先
電話:03-5733-5311
日本冷媒環境保全機構 企画・調査部
E-mail:contact@jreco.or.jp