「フロン排出抑制法」って何だろう?
平成27年4月1日に全面施行された「フロン排出抑制法」とは何でしょうか。正式名称は「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」といって、何とも舌を嚙みそうなものです。では、その中身は何か?「フロン排出抑制法」の名称から分かるように、多くの業務用冷凍空調機器に充塡されているフロン類は、地球温暖化への影響が大きいことから、これらを漏えいしてはいけないということで作られた法律なのです。そこで、文字通り“フロン排出抑制法”と名づけられたわけです。
特に機器の所有者(管理者)には、“守るべき判断の基準”というものがあり、第1義として、使用している業務用冷凍空調機器すべてについて、点検整備記録簿をつけて管理しなければならないとしています。
そして、フロン類が充填されている業務用冷凍空調機器は、全て3ヵ月に1回以上の簡易点検を行うことに加えて、大型の機器は1年に1回以上、あるいは3年に1回以上の定期点検を必ず行い、年度ごとに算定漏えい量を計算しなければならないとしています。
これらのことを怠ると「フロン排出抑制法」によって罰則・罰金が科せられることになります。
また、令和元年6月5日に交付された「改正フロン排出抑制法」により管理者の義務がさらに強化されました。