RaMS(冷媒管理システム)導入事例
宇部興産株式会社 宇部ケミカル工場 様
RaMS(冷媒管理システム) における登録業種 : 管理者・廃棄者
- 事業内容
- 化学工業、医薬品製造業
- 設立
- 1942年3月
- 従業員数
- 約1,300名
- URL
- https://www.ube-ind.co.jp/ube/jp/index.html
Q1.貴社の事業内容について教えて下さい。 〔事業内容〕
A1. 宇部興産株式会社は化学製品、セメント、プラスチックの成形機械などを製造するメーカーです。その中でも当工場は、化学部門のマザー工場としてカプロラクタム、ナイロン、工業薬品や肥料を製造しています。また、リチウムイオン電池材料や医薬品、環境調和型の商品展開が進んでいるファインケミカルを製造しています。
Q2.RaMS(冷媒管理システム)導入の目的とRaMS(冷媒管理システム)を選んだ理由(ポイント)をお聞かせ下さい。 〔導入の目的・選んだ理由〕
A2. 工場内で管理すべき機器が1500台程度あり、従来、それぞれの機器の管理は末端部署ごとに行っていました。フロン排出抑制法を確実に守るためには、機器を一元管理する必要があるとしてシステム導入を決めました。システムとしてRaMS(冷媒管理システム)を選定したのは、行程管理票と連携できること。及び多くのメーカー品に対応できることを重視して選定しました。
Q3.RaMS(冷媒管理システム)を導入するにあたり、どのような問題がありましたか。 〔導入時の問題〕
A3. 導入時1500台を登録する際、使用者に登録作業をしてもらいました。銘板の読み違えや、高所の室外機の銘板が読み取れないなどといった理由で、登録上の誤りが多数ありました。現在、機器の修理や定期点検の都度、工事業者や事務局で修正しています。また、工事業者も初期にはRaMS(冷媒管理システム)の使い方が分からず、誤登録や、登録作業を断られるケースがありました。時間をかけて説明等を行い、現在は適切に使用していただいています。
Q4.RaMS(冷媒管理システム)をどのように利用していますか。 〔RaMS(冷媒管理システム)の利用のしかた〕
A4. 新設、修理、点検はすべてRaMS(冷媒管理システム)を使って記録をつけています。記録は、社員だけではなく工事業者にもつけてもらっています。また廃棄時の行程管理票も、ここ1年は100%電子行程管理票で運用しています。加えて、定期点検の進捗や、異常な修理を繰り返す機器のあぶり出しなどをRaMS(冷媒管理システム)を使って事務局で行っています。
Q5.RaMS(冷媒管理システム)の導入により、どのような効果がありましたか。 〔導入による効果・フロン法改正の対応徹底・書類電子化の効果等〕
A5. 当工場では、機器購入・廃棄のルートが複数あり、機器が適切な処分がなされているのか確認するために、担当者に聞き取りを行うなど手間がかかっていました。RaMS(冷媒管理システム)の使用と工事業者さんへの利用推進により、不適切な処分が起きないよう手間をかけずに事務局で監視できるようになりました。
Q6.環境問題に関する取組み・将来展望とテレワーク対応拡大に向け、RaMS(冷媒管理システム)に今後期待することをお聞かせ下さい。 〔将来の展望〕
A6. 環境問題への対応としてグリーン冷媒機器の導入をすすめています。グリーン冷媒機器もRaMS(冷媒管理システム)に登録し、健全な状態にあるか事務局で確認したいので、機能拡張をしていただけることを期待します。また工事業者から出される詳細な点検報告などもRaMS(冷媒管理システム)と紐づけてサーバー上で管理できるようご検討いただければ幸いです。