CSRレポート・環境報告書への「フロン排出抑制法」対応情報掲載
CFC emissions control method

CSRレポート・環境報告書への「フロン排出抑制法」対応情報掲載CSVデータの活用

CSRレポート・環境報告書は、法遵守、自主活動を通じ、企業の社会的責任の遂行状況を対外的に開示するものとして、この作成、発行が一般的になっています。
遵守すべき関係法令は企業の事業内容により種々ありますが、「フロン排出抑制法」は、空調機器、冷蔵・冷凍機器を所有されている企業は全て関わっています。
フロン対策に関しては、従来から、オゾン層保護のための特定フロンの使用削減、地球温暖化防止のためのフロン類の排出削減報告等が法律で規制されてきましたが、これに加え、「フロン排出抑制法」では、機器からの冷媒漏えい防止のため、機器の所有者に対し、平成27年より、新たにいくつかの実施義務が課せられています。

環境省より、「環境報告ガイドライン(2012年)」が出されており、これに準じた「フロン排出抑制法」への履行状況の記載例を以下に紹介します。これらは、RaMS(冷媒管理システム)のCSVデータから容易に作成することができます。

「環境報告ガイドライン(2012年)」 抜粋

第5章2.(3)環境に関する規制等の遵守状況 (P.68)

環境リスクマネジメントに関連して、環境に関する規制等の遵守状況について、環境法規制の遵守状況、環境に関するその他義務等の履行状況を記載します。なお、違反、罰金、事故、苦情等があれば、経営への影響も含めてその状況、並びにそれらへの対応・改善状況についても記載します。

①記載する情報・指標

ア. 事業活動との関係が強い重要な法規制等(その他の義務等を含む)を遵守していることの確認方法とその結果

  • 法規制等の改正等の把握方法及び対象範囲
  • 定期又は不定期の内部チェック体制の内容
  • 組織における遵守指針等

イ. 重要な法規制等の違反の有無

②重要性がある場合に記載する情報・指標 (省略)

CSRレポート・環境報告書における記載事例

「フロン排出抑制法」に則り、保有する業務用冷凍空調機器の管理を実施しました。法で要求される実施すべき項目に対する履行状況は下記のとおりです。

①所有する機器の状況は、以下のとおりです。廃棄機器は行程管理制度に則り、冷媒回収を実施しました。

冷媒種別 期首台数
設置台数
廃棄台数
期末台数
廃棄時回収量
kg
R22 230 0 65 165 160
R410A 358 58 3 413 13
R404A 138 44 3 179 15
726 102 71 757 188

②所有機器への年度の冷媒充塡量、回収量は以下のとおりとなりました。算定漏えい量が1,000トンC02を超過したため、国への報告を行いました。

冷媒種別 期首フロン充塡総量
kg
設置時充塡量
kg
整備時充塡量
kg
整備時回収量
kg
算定漏えい量
CO2トン
R22 3,423 0 1,610 1,370 497
R410A 5,325 602 895 808 181
R404A 2,050 458 1,055 860 627
10,798 1,060 3,560 3,038 1,305

算定漏えい量は前年比340トンの増加となりました。この要因は、設置年数の長い機器の更新を進め、漏えい量の低減が図れた反面、大型機の点検修理が集中し、これが一時 的な充塡量の増加につながった結果によるものです。

③簡易点検、定期点検は、実施漏れがないように、記録簿の集計表により、計画、結果フォローの一元管理を行っています。実施状況は以下のとおりです。

機器種別 簡易点検件数 定期点検件数 漏えい防止修理件数
空調 1,450 96 53
冷凍・冷蔵 1,234 90 64

④繰り返し充塡防止に関しては、記録簿の集計表により実施の有無をチェックし、管理ができる仕組みを作っています。昨年度、この実施は認められませんでした。

⑤「フロン排出抑制法」の遵守に関して、行政からの立入検査を受けましたが、改善すべき 特別な指導案件はありませんでした。